0728 同じ時間と景色の中
2021.07.28
大好きな人の努力が報われた日。
私はその瞬間近くにいたけど、一緒には祝えていなかった。要するに、会場の最寄り駅にはいたけどその公演に入っていなかった。
駅で毎回連番している大橋担と合流して「久しぶり〜、配信みよ」の二言だけ交わし2人でスマホを見つめた。
画面をみながら、1つ発表がおわっていくにつれ「やばい」と冷静にボヤいていた。終いには無言になり、配信を見終えた頃には2人で抱き合っていた。
「デビュー…」。
何度も現実味を帯びては通り過ぎていった言葉が本人達の口から放たれて、2人で何度も確認した。
嘘じゃない?信じていいの?
きっと数秒間画面を見つめていた西畑くんも同じ気持ちだったんじゃないかと勝手に思ってる。勝手に。
そっかー。デビューかー。
なんて浸る中で、どこか追いつけていない自分もいて。
コロナの影響でコンサートができなかった約1年半の間にあまりも時が進みすぎていて、毎日応援していたはずなのに、きっと私の気持ちはまだ2020年1月の京セラで止まってたんだなって気づいた。
止まった時を進めにいくように
私たちは7/28 夜公演へ向かった。
色んな思いがあった。
ありがとう。おめでとう。大好き。幸せ。
ぜんぶを抱えながら席に着くと、ふと「もしかしたら関西Jr.の西畑大吾に会うのは最後なのかもしれない」と思った。そしたら急に寂しくなってきて、あんなに楽しみにしていた瞬間なのに「はじまるな」とまで思った。
仲間とお別れして思いを背負ったあの日も、大好きな仲間のデビューを祝い「あっちが勝つんだWINならこっちは負けへんでbabyや。笑」と綴ったあの日も、不安と期待を背負いながら「僕たちがなにわ男子です」と発したあの日も、夢の京セラドームの真ん中に立ったあの日も、毎日毎日大好きだったなって。
そんなことを思っていたら会場が暗くなり、久しぶりのこの空気にまた涙しそうになった。
そしてキラキラ衣装に身をつつみ出てきた7人をみて、1年半の間に成長したオーラや姿、けど変わらない愛溢れたハッピー空気感にただただ好きだなーって。
7人の晴れた顔に全力でおめでとうの気持ちを向けた。
幕が上がって早々に私の大好きな曲が流れた。
西畑くんが「君が居てくれたらもっと強くなれる」と歌う。
私の1番好きな歌詞。
今までの思い出が一気に過った。
1人で背負いすぎて舞台の上で倒れるくらい無茶してた西畑くんが、ファンやメンバーの支えで強くなった過程が。
「必要な力なら全て求めよう」
そう。君はもう1人じゃない。君の力になりたい人はここにたくさんいる。そう思いながら1年半ぶりに赤色のペンライトを西畑くんに向けた。
その後も色んな場面で感動したり、歌詞と感情がリンクした。特に関西Jr.の曲はダメだった。泣く曲でもないのに、色んなコンサートを思い出して。
この曲のこの歌詞やっぱ最高だな。
この曲たくさん聴いたな。
もうこの曲を歌うことはないのかも。
なんて思うと意味わからないタイミングで泣けた。
どんな場所でもいつも「関西Jr.」を名前の前につけ自己紹介したり、なにわ男子になってからも「関西Jr.で京セラドーム」を目標に掲げたり、いつも関西Jr.を大切に思う西畑くん。西畑くんが大切にしてきた関西Jr.が私も大切だし、西畑くんがいた関西Jr.に出会えて幸せだなと改めて思った。
そして最後の曲。
たまたま西畑くんの立ち位置が近くて、今までの思い出を重ねながら彼に光の照準を合わせ撃った。
"燦然と咲き誇れ"
正直、はじまるまでデビュー発表の場に立ち会えなかった悔しさがあったけど、この日、同じ時間と景色の中にいれてよかったな、贅沢だなって。幸せ一色になった。
7/28の夜公演。
最後の挨拶で西畑くんが「みなさんがいたら心強いし。なにわ男子7人で手を取り合って突き進んでいきたいと思います。」と話していて、またあの歌詞が過った。
"君が居てくれたらもっと強くなれる"
ここからは余談。
松竹座前で「ファミマ側にいるよ!」なんて言いながらはじめましてした私の長年の連番相手の大橋担。10代で知り合ったはずが気づけばもう社会人。ずっと一緒にファンレを書いたり、遠征したり色んな所で好きを爆発させてきた。
そんな子と迎えた自担の門出。祝うしかない!と近くのロフトで材料を集めて、無い時間の中で雑だけどお祝いうちわを作った。「メイン担とFunky担だから見る場所も沸くタイミングも違った私達がまさか一緒にデビューを祝うなんてね」と言いながらはじめて2人で2連のうちわを持った。見つけてくれるとかそんな期待はせず、ただの思い出作りで。
会場で持っていたら西畑くんが遠くから見つけてくれた気がして「気がした」だけで十分幸せだった。そこから丁寧に上から下まで客席に目を向けながら少しずつ外周をまわって近くまできたなと思っていたら、お祝いうちわを持つ私の目をみてふにゃっとした顔で「うん」って頷いてくれた。たぶん夢。きっと夢。だけど自分の上がった口角と涙で現実かもしれないと実感した。
届いた。
7/28。ずっと言いたかった言葉をやっと伝えられた日。
「デビューおめでとう」